2023年にみたもの

2021年からその年にみたものの記録を書くようにしてるのですが、毎年大晦日にヒィヒィいいながらとりあえずの状態で投稿している。学びがない。しかも途中で完全に力尽きてる。

 

 

1月

宝塚歌劇 花組公演「うたかたの恋」「アンシャントマン」

三が日にみる宝塚歌劇は最高~~~!!になってたら一三の誕生日会がはじまった。生誕150年おめでとうございます。

小柳先生の演出により一新された花組うたかたの恋、すばらしかった!ポスタービジュアルの印象そのまんまの退廃美!新場面もあってルドルフの苦悩がより深く衝撃的に描かれていて、繊細で複雑で鬱々とした心情が伝わってきてみている側の気持ちも追い込まれていく。役も少ないのに大劇場で再演か~…と思ってたけどうたかたの恋を生まれ変わらせるために必要な決断だったと思う。柚香ルドルフのハマリっぷりよ、ジャンとミリーの関係に強く憧れてマリーとの恋愛にアクセル踏んじゃう感じとかとてもれいまいでした。心に描いた憧れの恋にふさわしく処女性と母性を兼ねそろえた星風マリーも怖いくらい美しかった。

アンシャントマンのことはあんまり覚えてないな…。覚えてないのでそもそもの話になるんだけど、ルドルフ仕様の柚香さんでショーを一本やれるということが財産すぎるだろ。あと星風さんがメッドガラ2018みたいなヘアアクセででてきたやつがめっちゃ印象にのこってる。花組ってまじでファッショナブルエンパイア。

 

坂東玉三郎×鼓童 初春特別公演「幽玄」

「幽玄」ってあんまり使うことのなかった言葉だけど、なるほどこれが「幽玄」というのね〜。研ぎ澄まされた静の美しさに背筋が伸びる。そんで舞踊の演目をみるたびに思うんだけど、私は考えるな感じろが意外と苦手だからイヤホンガイド必須だわ!!!これ去年もいってなかったっけ…学習しろ?でも一緒にみにいった母がたいへん感動していたので連れていけてよかった〜〜一生の思い出ってくらいこのときの観劇体験を大切にしてくれていて、誘った身としてはこんなに嬉しいことはない。コロナ禍で都会にでてくることがなくなった母が外出するようになるきっかけになったので玉三郎さまと鼓童にまじで感謝。

 

笑う門には福来・る祭「明治座でどうな・る家康」

第一部はお話の構成がなんか…ちょっと…今年の大河大丈夫か?と全然関係ないところまで心配になるレベルで盛り上がりに欠けて乗り切れなかったんだけど、こういうときの芝居は二部のおまけなので大丈夫です。ショッキングピンクの衣装でキンプリをパロディする小早川が視線泥棒すぎる。私は宍戸亮因子にとことん弱い。

 

東洋ショー1中

武藤つぐみさんみたさにいった東洋1中。この頃はまだ冬はオフシーズンだと思ってたので1中は3回くらいみにいってるんすよね…。プリンス武藤さんにプリンセス熊野さんギャル樋口さんにお姉ちゃん上野さんに原色少女松ななさんって私的最強神香盤だった。友達も連れて行って天満を堪能して楽しかったな~!

 

ミュージカル テニスの王子様 青学VS氷帝

2023年の現場大賞。はやいんだよ大賞の登場が。私の2023年はここから始まりここで終わったといってもいい、というかここで終わっていたかった…。

4thシーズン、しょっぱなから新鮮な切り口で楽しんではいたけど3rd初期ほどの熱量がもてず、関氷も新ミュの跡部の子がいるの楽しみだな~くらいのぬるい気持ちでみにきたのにとてつもなく熱いものを持ち帰ってしまった…。私は特別推しの役者やキャラクターがいない作品は双眼鏡を使わずフラットにみていて、今回もそうだったんだけど、D2のあと宍戸さんが喝をいれたときガラッと空気が変わるのを肌で感じてこの宍戸さんかっこいいな~って目で追いだすともう止まらなくなっていた。3月までノンストップだった。

いままでミュの宍戸さんにハマることがなかったので忘れてたけど私もともと原作の宍戸さんが好きなんですよ!中学生の私の三大好き男のうちの一人。中学生のときに好きだったキャラクターって「好き」の原石で、実質初恋の人みたいな男なんですよ。そんな男が自分の頭の中の姿に近い形で目の前に顕現したら気も狂うって。関東氷帝、もともと手持1枚だったのに無理やりチケットを探して最終的に10回みた。

広井くんの宍戸さんに狂って通ったけど作品そのものが面白いんすよね〜テニスに命かけててさ…命をかけて打ち込んだ熱が全体に伝播していって、みてるだけなのに毎公演めちゃくちゃ汗かくし疲れる。やっぱり関東氷帝って屈指の名作だな~~5thシーズンの関氷も楽しみ~!!

 

2月

東洋ショー2頭

蒼さんデビューおめでとうございます~!小宮山せりなさんのポリゴンウェイブの東洋版演出がすごいときいてみにいったんだけど本当にすごかった!!東洋ショーの照明設備どないなっとんねん。バシバシのレーザー照明がステージはおろか客席まで降り注いで劇場空間全体が混沌とした電子空間になっていた。ステージっていうかアトラクションだよ。

 

ザ・ビューティフルゲーム

テニスがみたい…テニスが…といいながらサッカーをやる男たちをみにきたら途中からサッカーもやらなくなった。紛争なんかやめてサッカーやろうぜ!?北アイルランド問題ってそんなに昔の話でもないのにこの作品をみるまでなにがあったのか全然知らなくってぽかーんとしながらみてしまい自分の無知さを恥じた…。この半年後、北アイルランドの話だと知らずに「ぼくたちの哲学教室」というドキュメンタリー映画をみて、この作品の中で生きていた人たちのことを思いだした。物語って距離の遠いところで起こったことを隣人のことのように感じさせる力があるよなぁ。そして現実は物語のように綺麗に完結するわけでもないってことも突き付けられて、この二本を同じ年にみれてよかった。

 

月組公演「応天の門」「Deep sea」

月組って芝居もショーも濃くって満足度高すぎる。役に対して堅実に向き合う月組生がマンガのキャラクターと出会うとこんなに愛しく楽しい作品になるんだ~~。原作はまだ連載中だけど、このお芝居はスッキリした勧善懲悪で終わって気持ちよかった。しかし素の月城さんはあんなにきゅるきゅるしたご尊顔なのに役にはいると三白眼にみえるのはどういう仕組みなんですかね?

Deep seaは濃い、とにかく濃い、30年くらい前の宝塚をみている気分になるよ!!ゴッテゴテのショーなのに芝居をみているような世界観の広がりがあって月組の作るものって面白…!!と震える作品だった。

 

キングアーサー

ダンダリダンダリダンダリ(ダンダリって、何?)

 

3月

巌流島

私的虚無リンピック堂々の金メダル!おめでとうございます。日テレ×マキノノゾミ×堤幸彦の最強タッグ、虚無舞台を作っては客席をしっかり埋めていてすごすぎる!もうやめろこんなこと。行き当たりばったりで生き死に関わってるわりに緊張感のない脚本もきついけど、それなりにチケット代高いのに舞台に大道具がなくて安っぽい毛筆アニメで舞台が展開していくのが一番やばかった。衣装とか小道具とかしっかりしてんのにな~!?役者は全員めっちゃかっこよかったです。脚本や演出の力を借りずに役者の力だけで輝いてました。

 

舞台 鋼の錬金術師

テニミュハイで2.5舞台に対する意欲が高まってて好きな原作だし~!!ってみにいったんだけど2.5舞台って原作の再現を目指しているので原作を超えてくることがないんだなっていう気づきがありました。100点満点の舞台化なのに原作がおもしろすぎるせいでこんなどうしようもない不満がうまれちゃったよ。舞台作品としてはほんとに楽しくて、錬金術の演出こうなるんだ~!とかパルクールとか着ぐるみショーとか舞台のお楽しみ全部盛りで満足度高い。ヒューズの電話ボックスとかね~~~よかったよね~~~…………

 

三月花形歌舞伎 午後の部

めっちゃ長い忠臣蔵をいい感じにはしょって芝居と舞踊でみせる試みをしてるっぽいんですが、元になってる歌舞伎の忠臣蔵をみたことがないのでうま味を感じられてなかった気がする。それでも立ち回りはかっこいいし舞踊は楽しい!歌舞伎って場面の爆発力が高くて瞬間的に沸けるからすごいし、もしかして今上演されてる古典歌舞伎ってハズレ演目が存在しないのか…!!?

 

ラクル☆ステージ「サンリオ男子

友達に誘われてみた。サンリオ男子たちがしょんぼりする場面でセットの花がポテッ…と落ちるのが事故なのか演出なのかわからないくらいの素朴さで無性にもの悲しくて心に残ってる。

 

ダリとガラ

雷太くんの身体性~~~!!!!!!!

 

4月

宝塚歌劇 宙組公演「カジノロワイヤル」

小池作品らしい大味でゆるくて愛嬌しかない大作。ダニエル・クレイグ版のスタイリッシュなイメージでみたけどこれはショーン・コネリージェームズ・ボンドだわ。ゆるいけど散漫としてない独特の空気感は真風さんの宙組の色を感じるし、景気のいいゆるさはボンド作品っぽくもあるので、なんかすごい絶妙だった。イルカ一本押しでヒロインを口説き落とせるのって真風涼帆かジェームズ・ボンドしかいないだろ。トップコンビの退団公演らしい粋な演出もあって愛を感じたな。退団する組長の「ダンディに、品よく、ユーモアを忘れずに」という台詞が宙組の美学を凝縮していて泣いた。寂しいなぁ…。

 

東洋ショー4結

引退前の徳永さんと休業前の松ななさんを拝見したくていった4結。前半3人が東洋所属で後半2人がロック所属の踊り子さんだったので色の違いを強く感じておもしろかった!上野さんのイニシエノウタをはじめてみたんですがかっこよすぎた…あと小春さんの演目は構成が洗練されてて全部好きだった。インストの使い方がかっこいい。

 

BACKBEAT

待望の再演ヤッター!出演者もアストリッド以外ほとんど初演のままで、みんなめっちゃ忙しい人たちばかりなのでこのキャストが再び会しているだけで感動する。再演は初演より20分くらい短くなってるけど、丸ごとカットされた場面はなくて台詞がなくなったり間合いが変わったりしてだいぶテンポアップしていた。好みでいうとじっとり暗くて尖りまくってた初演派だけと、再演は断然楽しい!死別によるどうしようもない悲しみだけじゃなくて、爽やかな切なさが残って明るく幕が降りるんだよね。初演の見せ場はスチュの葬式からTwist&Shoutだったけど今回はハンブルクでの5人最後の演奏Please,MrPostmanで一番感情が高まっていた。心の底からの楽しさと名残惜しさで胸がいっぱいになって、それを全部心の宝箱にしまってそれぞれの道を行く。青春時代の終わりが切なくて爽やかで気持ちいい。

こうして年末に振り返ると、戸塚くんはABC座を通してPlease,MrPostmanのような爽やかな切なさを生みたかったんじゃないかなぁと思いますね。しらんけど!?

 

ミナト町純情オセロ

チケットをとってもらったときはまさか三宅くんの旧ジャニ最後の仕事になるとは思わなかったなぁ。最後の作品として選んだわけではないだろうけどいろいろ感じるものがあった。鮮血を浴びた白スーツが舞台上での最後の姿なの、かっこよすぎるね…。

 

5月

2次会のひとたち

二次会の幹事を任されるタイプの人たちが集まっておこる人間模様。クラシックなロマンチックコメディを令和5年の日本でやってるような、セットとか音楽とか全部オシャレでなんか演劇みた~!となるちょうどいい作品だった。2月ぶりの東くんは今回も闇が深かった。

 

浅草ロック座5月公演「ADVENTURES 2nd」

映画を元ネタにしてる景が多いのかな?物語性強めの景が多くて個人的には今までみた浅草の公演の中でもトップクラスで好き!武藤さんの金田は鉄雄でありアキラくんであり新時代の神でした。信仰!

 

宝塚歌劇 雪組公演「Lilacの夢路」「ジュエル・ド・パリ!!」

Lilac、私は好きだよ。愛とか誠実さとか実体のない大切なもので一本筋を通す宝塚の作品が好きだ。構成めちゃくちゃだし脚本とっちらかってるし激ヤバ人間大集合だけど、楽曲いいし群舞かっこいいし美術綺麗だし衣装も華やかで役者も魅力的だし、話の筋めちゃくちゃでもまぁいいかなって思える宝塚らしいパワープレイがみれてよかった。心の底から大好きです!!!!!

ジュエパリは開幕の彩風さんから宝塚最高最高最高~~!!で脳ガンギマリ。男とも女ともつかない両性の神様が一瞬でかっこいい男役になるやつ何度でもやってほしい。みるたびに泣く。レインボーフレンチカンカンで人数多いな~と思ったら特に女装してます感もなく当たり前のように上級生男役が混ざってて笑ってしまった。FEの巨大ダルマ集団もだけど雪組男役の女装の使われ方ってなんか愉快ですよね。

 

6月

神戸セーラーボーイズSF「Boys×Voice 306」

ネルケ's Jrかわいい。なんか普通にみんなうまくて感心する。でもちゃんと子どもっぽいところもあって、台詞を噛んだ時は嚙んじゃった…って露骨に舞台上で反省してるのがみえてかわいすぎる。あんまり合唱曲をきく機会もないので新鮮だったな~。細見くん推します。

 

夜曲

BACKBEATの兵庫公演中に塚田くんの休養と降板、戸塚くんの代役が発表されその場でチケットをとった。地元関西での長期公演。休養からの代役なのでそんなに喜ぶもんじゃないんだけど、正直かなり通いやすくて助かった。

こうして年末に振り返ると、この公演はこの先の現実で待っているサヨナラの前哨戦だったように思う。この作品に対する五関さんのスタンスとBACKBEATの戸塚くんの演技があったから爽やかな幕引きを信じてえび座に通えたところはある。年末の総括だからこういう感想になるけど、6月の私はなにも知らずに戸塚くんのおもしろさに大ウケしながら松竹座に通ってたな。なぜか毎公演即興で芝居してたんだよなあの人……。

 

ミュージカル「DEVIL」

ウォールストリートを舞台にゲーテファウストをやる韓国ミュージカル。ほとんど全編歌で進むしセットのコンパクトさもあってどちらかというと演劇よりはコンサートっぽいんだけど歌唱力バケモン揃いなので歌の聞きごたえありまくりで芝居としても面白かった!

 

6結東洋ショー

中条さんの夏演目が最高だったんですが!?中条さんってまじで存在しない記憶上の彼女すぎてやばい。俺と過ごしたあの夏の存在しない思い出が劇場で再放送されてる。この日は場内に一見の若い男の子が多くて、中条さんが面白がって一見さんたちを釣るとオオ~~~!って声があがっちゃったりしてね、男の子たちの反応をみてかわいい~~~!ってケラケラ笑って構って場内大盛り上がりでさ、そんな熱気の中で迎えるベッド曲で「同じ場所でまた会おう」って歌が流れるの え な なくだろそんな ねえ 私はいま本気の思い出し泣きしてるんですが!?あのフレーズはまた私に会いに来てねって祈りだし、劇場にくれば会えるよって力強さだし、劇場でしか会えない儚さだし、ステージに立つ人の気高さだし。ひと時の楽しみに満ちた空間で「同じ場所でまた会おう」と口ずさむ中条さんの愛に満ちた表情が忘れられない。存在しない記憶上の彼女から本物の夏の思い出をもらった。

 

7月

(配信)宝塚歌劇 星組公演「1789」

もってたチケットが軒並み公演中止でまじで絶望したけど!配信が!!ありま~~す!!!ムラも東京も千秋楽が日曜日だったからどっちもみれて嬉し~~~~~~!!!本当に素晴らしい公演だった!!昨今の世相を反映したような暗くて重い1789だった。200年以上前の出来事だけど、これは今の世の中で起きてることなのでは?と思わせる胸に迫る苦しみがあった。星組の1789は「自由と平等」が本当に重い。暁さんがデムーランを演じることによって役の比重に変化があって、ロナンとデムーランの友情がより鮮明にみえる分「自由と平等」でつきつけられる不平等が痛い。デムーランの悪気のない言葉にめちゃくちゃ傷つけられるロナン。ここの断絶が深いほど、二人がふたたび手をとりあうことに力強く勇気づけられる。あ~~1789おもっしれ~~~!!!毎年やってくれ~~~!!!

 

ミュージカル「SUNNY」

原作映画が好きで大根版を許してない私的にはそうそう日本版SUNNYってこうよね~っていう納得感があってよかった。作品と客層があってるのか、作中歌われる80sヒットソングを口ずさんでる人が客席にいたりして、そういう空気感も私は好きだったなぁ。

 

七月大歌舞伎「俊寛」「吉原狐」

俊寛」で絶望してびしょびしょに泣き「吉原狐」で楽しく笑ってほっこりして帰る。感情のサウナかな!?歌舞伎新規だからみるもの全てが新鮮で、この新鮮さがむこう10年くらいは続きそうな文化の厚みをずっと感じてるんだけど、まじで近松門左衛門って天才じゃん!?っていう新鮮な喜び!!!近松門左衛門ほんとに性格が悪い。最悪。大好き。最後の廻り舞台を考えた人も極悪人すぎ。大好き。「吉原狐」はせっかちでおきゃんな米吉さんがかわいくて、ぐずぐずしてる優しい幸四郎さんもいじらしくて、なにも考えずにぱーっと楽しめる喜劇で俊寛との高低差えぐい。

 

マッシュル THE STAGE

昨今の2.5舞台ってチケット代12,500円もすんの!?1,000円足したらテニミュ2回みれんだけど!?ってびびっちゃったんだけど実際にみたらなるほどこれは12,500円だなってくらいしっかり金がかかってて、金のかけ方にも無駄がなくちゃんと物語に沿った驚きと楽しさを与えてくれる。原作の面白さと演劇的な面白さが綺麗にかみ合っていてすごくいい2.5舞台化だった。ってかさ~逆に同じチケット代の巌流島が虚無セットだったのはなんなの!?(根に持ちすぎ)

 

宝塚歌劇 花組公演「鴛鴦歌合戦」「GRAND MIRAGE!」

小柳先生はどの作品も同じくらい面白くて楽しいのですごい。岡田先生は常に最高傑作を作る気まんまんですごい。慢心がない。

 

ミュージカル「テニスの王子様」4thシーズン 青学VS六角

三浦さんによる過剰なくらいキラキラした演出と青学VS六角戦の目がくらむくらいの明るさがピッタリ合わさって4thシーズンの魅力が完全に開花してた。まぶしすぎて泣いた。

 

ミュージカル「ファントム」

城田優演出のゴシックホラー風ファントム大好きなので再演嬉しすぎる!!エリックの作り上げた夢の城が砂のように消え去ってしまうあの演出、何度みてもめっちゃショックうけてる!鬼!!大好き!!!

 

8月

神戸セーラーボーイズSF 「Boys×Voice 308」

6月ぶりのセラボ。みんなすごく上手くなってて子どもの成長は早いなぁ…。初舞台の時点でだいぶうまかった細見くんですが、歌唱だけにとどまらずダンスもうまいし芝居もできるし指揮もやってるしピアノも弾いてるしタップ踏んでるし、さっきまで踊ってたと思ったら2秒後にはピアノに戻ってるしいくらなんでも忙しすぎるだろ!!できること全部やりたい意欲も能力もある子でみててワクワクするよね。

 

宝塚歌劇 雪組公演「愛するには短すぎる」「ジュエル・ド・パリ!!」

愛短、すっごい好きな演目なので久しぶりにみれて嬉しい。雪組でこの作品を公演するのは初めてだけどやっぱり組カラーってでるもんなんだなーと、雪組ってまじで真面目で愛しいよね…。

 

兎、波を走る

フェイクスピアとかもだけど、野田作品をみると現実にあった出来事を作品にして語ることにすごい価値を感じる。やっぱめっちゃおもしろいからこの先の未来で古典として読み継がれて上演されていくと思うんだけど、50年後、100年後、出来事の当事者が全員いなくなって出来事そのものが風化してしまうようなことがあったとしても、未来の人たちは作品を通じて出来事や当事者の痛みを知ることができる。それって強度の高い作品にしかできないわけで長い目でみてめっちゃ意義のある仕事してんなーと思う。

 

9月

a new musical「ヴァグラント」

新藤晴一作詞作曲のミュージカルってそれはちょっと気になるよね~!ってことでみにいってきたけどすごくいい国産ミュージカルだった。ミュージカルの良さって楽曲の良さで決まると思ってるから、楽曲がいいと思えた時点で良作です。ミュージカルらしい構成を組みつつポップスの軽快さやわかりやすさを手放さない楽曲たち。そんで歌詞がね~美しいですね。役の心の風景がスッと胸にはいってくる詩的な歌詞。一度きいた詞が心にずっと残ってて、それがリプライズでさらに深く刺さる。物語から離れて曲単体で泣けるパワーがある。サントラほしい。

お話は1幕ラストが1番おもしろくて後半にいくほどどうでもよくなっていくんですけど、話を盛り上げるために子どもを殺さなかった点がすごく好感度高いです。たとえくだらないご都合主義に転んでしまっても、子どもが死なない作品のほうがいいよ。

 

THE MONEY

七海ひろきプロデュース公演のすっしーさん主演作。すこし前の宙組ファンにはたまらない座組。すっしーさんによる開演アナウンスをきいたときは流石にグッときた。懐かしい宙組の仲間たちが集まってすっしーさんを中心にお芝居をしていて、客席にも宙組生がたくさんきていて、ものすごく馴染みがある空気なのに新しい世界だった。七海プロ、素敵な時間をありがとう。

 

STAR LIGHT TOKYO 2023

塚田くん復帰おめでとう現場だと思ってチケットとったらA.B.C-Zの河合郁人さん最後のスタンディング現場になっちゃった。現状の私は戸塚くんを単体で推してるオタクなのでなんか箱推しできるアイドルグループがみつかるといいなーと思ってみてたんだけど、結局私が箱推しできるアイドルってA.B.C-Zなのかもって原点回帰して帰ってきた。えびさんは強くてかっこいい。

 

10月

ミュージカル「生きる」

べしょべしょに泣いたけどなにに泣いてるのかもよくわからない。平凡でどこにでもある物語だから刺さるんだろうな。ミュージカル版は親子愛の色が強くてそこにもやられた。向き合えなかった親子二人が公園のブランコを通じて忘れていた愛に触れる。いいラストシーンだよ。

 

ミュージカル「ラグタイム

差別と暴力の連鎖を容赦なく描きながらラストは明るく終わるいい作品なんだけど、未来人視点でみるとどうしても暗い気持ちになるよね…。白人・黒人・ユダヤ系移民とルーツの違う3つの家族が肌の色じゃなくて衣装の色合いで見分けがつくようになっていて、それがすごく怖い。一目でルーツの違いがわかるけど、みんな似たような衣装だからぱっと見だと誰が誰か判別もつきにくい。自分の解像度の粗さを自覚させられるいいお衣装。東くんがまた不穏な役やっててまじで2023年の不穏専科でした。

 

ミュージカル「スリル・ミー」

木村・前田ペアを拝見したんですが、スリルミーで心が震えて涙がこぼれることってあるんだ…。

 

チェンソーマン ザ・ステージ

ポチ太の人形ほしい。

 

東洋ショー10中

終末デスメタル楽しすぎた!!!!!この世の全ての”二人”を愛する者に伝えたい、ここに伝説があると…。

 

ミュージカル「アナスタシア」

ロマンスあり家族愛あり家族の呪いあり家族からの解放ありの少女冒険譚、おもしろさに隙がねえ~~!!映像をつかった演出が綺麗で洗練されていて、質のいい大人の絵本をみてるみたいだった。海宝さんは葛藤する恋が似合う。相葉ディミトリはどこからどうみても王子様すぎる。

 

星降る夜に出掛けよう

ショータイムがちょっと信じられないくらい楽しかった!!私はこういうエンタメに飢えています!!!!最初に出演者をみたときはこの組み合わせはどういう…?と不思議に思ってたけどショータイムをみるとPassion優馬くんCute髙地くんCool高木くんの黄金比トリオだとわかり膝をうった。誰が考えるんだこういう企画…。

 

ブロードウェイ・ミュージカル「ロジャース/ハート」

おーきさんが今になってミュージカルでこんな爆踊りすると思わんやん!?わりと前のほうだなーって楽しみにみにいったら完全に埋もれでステップを踏む贔屓の足元がみえないと思わんやん!?松下IMPホールの前方席ゆるせねーーーーーッッ

 

11月

Dancing☆Star プリキュア The Stage

男の子だってプリキュアになれるとかそんな前置きもなく当たり前のようにプリキュアになってて最高~。変身して戦うカラフルな五人の男たちというと戦隊のフォーマットでもあるけど当たり前のようにプリキュアとして受け入れていてプリキュアって文化だな~と思った。

 

11月中DX東寺「金銀銅杯」

ストリップをみにいって半分くらいの時間ずっと上をみてるってなんだ。帰り道めっちゃ首が痛かったけどなんて贅沢な痛みなんだ…。

 

テニミュ大運動会

大運動会はじめていったんだけど噂に違わぬ奇祭だった。なにごとにも油断せず本気でぶつかって本気で悔しがれる宍戸亮さんは人類で一番かっこいいです…。

 

浅草ロック座11月公演「with」

武藤さん元気でよかった…

 

宝塚歌劇 花組公演「激情」「GRAND MIRAGE!」

激情っておもしれ~~~グラミラ大好き~~~~!!

 

東洋ショー11結

ダンス巧者が勢ぞろいの香盤でめっちゃ見ごたえあった~~~鈴木千里さんやっぱすげ~~~~!!

 

12月

BE SHINING!!(配信)

柚香さんのプレサヨナラコンサートは神戸国際じゃなくてワールド記念ホールでやれや!!会場狭すぎるよ~~本当に配信がある世でよかった。柚香さんって男役として生まれたときから美しいけど、当たり前にあるものだからと自らの美をおざなりにせずにどこまでもストイックに追及していてすごい、有難すぎる。花組に愛され花組を愛した生え抜きトップスターによる花組ショーメドレーは私が宝塚を好きになった頃と一致していたので懐かしさとうれしさで胸がいっぱいになってぽろぽろ泣けた。ヅカファン10年、たくさんの思い出がある。エリザやロミジュリも公演をみることは叶わなかったけど1曲歌っただけで柚香さんの演じるトートやロミオがみえて幸せな時間だった。いや~れいまどでみたい作品ありすぎるから組を10組くらい増やしてれいまどの任期が10作くらい伸びたりしないかな!?

 

ABC座2023

1幕も2幕も戸塚ソロかっこよかったなー感無量

 

ラストダンスを私に

開始5秒くらいで泣いた。最速記録。眠らぬ夜の長恨歌、深い悲しみがどんどんなだれ込んできてこれ泣かずに堪えるの無理、100回みたら100回号泣すると思う。眠らぬ夜の長恨歌は百か日法要の際につづられたリアルで悲痛な言葉だけど、お芝居という形で人の悲しみを受け取るのって心の癒しになるんだなぁと思った。このタイミングでみれてよかったです。

 

LUPIN

こんな宝塚みたいなことを帝劇でやれるんだ!?七変化にエレクトリカルパレードに女装カンカンに半裸に縄でタコ殴りってやりたい放題だし職権乱用にも程がある。小池さんと好みが一致してなかったらブチギレるところだったので助かった。