阿呆浪士の感想とか解釈とか

1/31の大阪初日と2/2の大千秋楽をみました。流行病が怖いので正直家から一歩もでたくなかったんだけどみてよかった。よくできた脚本と洒落た舞台美術に明快な演出でシンプルに面白かったし、何よりもここ数ヶ月ずっと悩んでたことがスーッと解消されていくような爽やかさがあった。大仰な言葉だけど、救われたような気さえする。というわけで2020年版の阿呆浪士をみて思ったこととか気づいたこととかの話をします。ネタバレ配慮なし。個人の主観です。


◆花火の例え
物語が転がりだすきっかけとして印象的に描かれる花火の夜のこと。

「俺は線香花火みてえなもんだが、いまこいつにカタをつけたら気が抜けてその線香も落ちちまう。この悔しい気持ちを人生の火薬にして、いつかでっけぇ花火になるのよ!」

この台詞の通り、本来線香花火のような人生を送るはずだった魚屋の八はこの夜を境に赤穂浪士として江戸のスターになり、討ち入りに参加しでっけえ花火をあげる。逆に忠義を尽くして討ち入りを果たしでっけえ花火になるはずだった赤穂浪士の貞四郎は八の行動に感銘をうけたことを発端に侍をやめてしまう。そして最後は線香花火がぽろと落ちるように、何も為せずに呆気なく死んでしまう。「花火」というモチーフと登場人物の人生が重なって、儚くも美しいよねえ…。


客入れの音楽にWhiteberryの「夏祭り」が採用されてるんだけど、「君がいた夏は遠い夢の中 空に消えてった打ち上げ花火」というフレーズが妙に心に残るんだよなぁ。もしこの作品に通ってたら、千秋楽にこれ聞いたら思わず泣いちゃったと思う(通ってない)


◆討ち入りのあとのすずと黒兵衛
吉良の首をとったあと、すずは地べたにへたりこんで泣き崩れてしまう。年齢も性別も関係なく、御家の誇りのために戦ったすずは、ここで初めて裸になる。裸のすずは16歳の少女で、大石の娘で、赤穂浪士にとっては「子ども」なんだよね。大石はゆっくりとすずに近づいて生きるように促す。すずは首を振って残る意思を示すけど、赤穂浪士の面々も皆、すずのことを大切そうに見つめている。そしてすずは大石に刀を渡し、一礼をして一人袖へはけていく…。

そもそもすずは、歴史上討ち入りに参加していない(っていうか架空の人物)。最初から大石がやる気になってれば赤穂からはるばる江戸にやってくることもなかった。すずを追いかけていった黒兵衛も本来討ち入り反対派でここにいないはずの人物。だからこの二人は処刑もされず記録にも残らず生き残り、地元にかえって仲間たちの弔いをしてるんじゃないかなぁ。この祭りのあとに、刀を捨てて漁師になった黒兵衛と、笑顔のすずがいればいいなぁ。


この場面、親子の愛や大人から子どもに対する慈しみがあって感動的なんだけど、台詞が一切なくて動きだけで表現されてるのがいいよね。なのでこの解釈があってるのかわからん(丸投げ)



◆お直ちゃんについて

この作品はお直ちゃんの言葉から始まってお直ちゃんの言葉で終わる。(本当の一番最後は貞四郎とお道の場面だけど、八を主軸にした物語の最後はお直ちゃんとの場面)
八っていうのは最初から最後まで精神的な成長や変化がなくブレない人物なのだけど、そんな八の振る舞いによって周囲の人間が変化されていく。中でも最も心境が変化する人物がお直ちゃんなのかな~。全く八に興味のなかったお直ちゃんが八のことを本当に好きになるまでのお話なのかなと思った。

「あーあ、八つぁん、赤穂浪士だったりしないかな。もしも八つぁんが赤穂浪士だったら私好きになってもいいよ。」

冒頭、お直ちゃんは八にちっとも気がなくて、ありえないことをいって口説きをかわす。この後八はひょんなことから赤穂浪士の肩書を手にするんだけど、このときのお直ちゃんの手のひらの返しっぷりよな。「男の人と暮らすって、夢と暮らすようなもんだと思ってたから、いつか何かをやってくれる人でなきゃだめだわ。」という台詞からわかる通り、お直ちゃんはかなりロマンチックな人だ。阿呆のふりをして正体を隠す赤穂浪士との刹那的な恋。八ではなく「赤穂浪士」という肩書に熱くなっているだけなんすね。八はそれを理解しているので、ここではお直ちゃんに手を出さない。「馬鹿いうな!赤穂浪士がそれを餌にして女口説けるかい!」このくだり、メッチャキラキラしてていいよね…好きです………。

討ち入り当日のお見送りの場面でもお直ちゃんはロマンチックな夢の中で生きているので、いかにも最後の日にいいそうな台詞をいう。一方でお幸はなんにもいい言葉がでてこない。火打石をカカッとならして気持ちよく八を送り出すお幸大好き。八もかっこいいけどお幸もかっこいいよねえ。

お直ちゃんが八という人間そのものを本当に好きになるのは、討ち入りが終わったあとのことなんだと思う。それもまぁ「私にモテようとして嘘をつき通し死ぬ男」にロマンを感じたのかもしてないけど。赤穂浪士ではない、魚屋八という男をここで初めて好きになるんよね。八にとって事の始まりはお直ちゃんにモテたかっただけかもしれないけど、討ち入りを決めた理由にお直ちゃんはいない。「テメェより俺が侍だ!」「侍よ侍であれ!」町人の思いの丈が討ち入りに向かわせた。そこに下心はない。そんな八をお直ちゃんは好きになる。


あと今ブログを書きながらふと思ったんだけど、八が最後にお直ちゃんの元にきたのは、お直ちゃんが夢見がちな女の子だったからじゃないかなぁ。理屈を跳び越す愛の力っていうのは、八から働きかけたものじゃなくてお直ちゃんによるものだったのかもしれん。はい、適当をいっています。


◆生まれた場所から逃れられない時代
この作品の好きなところは、「無関係な町人が赤穂浪士として討ち入りにいく」という素っ頓狂な展開なのに登場人物全員に芯が通っているところですね!「ノリ」だよ!「祭」だよ!といわれるとなんにも考えないでやってるみたいに受け取られるけど、皆自分の生まれや人生に裏打ちされた「ノリ」で討ち入りにくるところが本当に好き。地に足ついてる。血が通っている。心がある。

元禄堂は新聞屋として報道の使命の元に、スカピンは士官を夢みる浪人として、八は江戸の町の象徴として、すずは御家の誇りのため、黒兵衛はすずの笑顔のため、大石は死んだ友達になにかをしてやりたい。皆それぞれ芯の通った理由があるけど、八以外はみんな刀をもつ身分の人たちなんだよね…。(元禄堂はちょっと立ち位置が特殊だからおいときます)

江戸時代って身分制度がガチガチで、生まれた時点で身分が決まってて一生そこから上がっていけないわけだけど、この物語に生きてる人も皆生まれた場所でしか生きていけてないんだよなぁ。

「おしろいやきれいな着物で隠していても、体の中には貧乏や苦しい暮らしが住んでいる。」

貞四郎と恋に落ち、足抜けした遊女の台詞。どんな素敵な恋愛をしても自分が貧乏な農民の暮らしから逃れられないことを知っている。なんで自分を売った毒親とまた一緒に暮らすんやという問いに対して「親だから」と返す駄目押しよ…。悟り…。そして貞四郎もまた、自分の生まれた場所での生き方を捨てられない…。難儀な世の中だねぇ。



◆正直と建前
この作品では「正直」と「建前」という言葉が頻出する。「正直」と「建前」、相反する二つが混ざり合って最後に「建前」を破壊する。「建前」で行われるべき討ち入りという仇討ちイベントを「正直」な心で行うことで「建前」は崩れ去る。歴史上でどのように語られようと、そこに「建前」はない。あったのは正直な心と想いとノリだよっていう話なんですが。これはパーッとお祭りみたいに騒いで花火みたいに消えちゃうからできることだよな~。
貞四郎をみてると、「正直」な心で立場をかえてそれまでの「建前」から解放されても、いった先でまた新しい「建前」があるよなぁと暗い気持ちになるね。一度愛し合ったから死ぬまで一緒にいるってね、建前ですね~。


◆八ってサクラパパオーに似てない?
私はラッパ屋さんの作品をみるのは2回目で、1回目はA.B.C-Z塚田さん主演の「サクラパパオー」だったのですが、この「サクラパパオー」にでてくるサクラパパオー(競走馬)と八って似てない?正直3年前にみた作品で感想もろくに残ってなく台本も手元にないのでうろ覚えの適当ですが…。前世は競馬狂でどうしようもない男だったけど妻と不倫相手に愛されてたり、男たちの夢を乗せて走ったり、とにかく「いい男」の象徴的な馬だったんですけど、この馬と八はポジションが似ている気がする。鈴木先生の鉄板なんかもしれん。知らんけど。全部適当。


あと私ずっと戸塚さんが芝居でなにやってんのかよくわからなくて、いっつもなにがやりたいんだろうと思いながらみてたんですけど、今回でなんとなくわかった気がする。物語の主役を演じる戸塚さんってすごく象徴的だ。作品の根底にある精神を具現化したような、抽象的だし象徴的。よって人間の感情の機微がよくわからない。私、お芝居というのは人間の感情を表現するものだと思い込んでいたからずっと戸塚くんがなにやってんのかわからなかったんだぁ。群像劇の中心というポジションの役をみて初めて戸塚くんってこんな表現をやってたんだぁと理解した。思えばBACKBEATのスチュアートもそういう感じだったな。これやっと自分の中で納得できる見方ができたので勝手にすっきりしている。






私はめちゃくちゃ意地っ張りで建前の多いオタクなんですが、この作品をみるともうなんかそういうの別にどうでもいいわ!好きにやろ!という気持ちになれてよかった。ちなみに私は今「オタ活」をやめようとしているのですが、好きな芸能人が出演している公演についてのブログを書くなんて最もオタク的な活動じゃん。オタ活をやめたいなら絶対にやってはいけないことだろ。でも書きたかったから書いた。なんかもう別に悪いことじゃないならやりたいことやってもいいやろ。なんか書くのめんどくさくなってきたし寝たいから寝てもいいやろ。いやなんか具体的なことはなにもいえないんだけど、胸のつっかえがこの作品をみたことによってとれたので本当にみれてよかった。この作品をみることで自分の内的な問題が解消されて、フィクションにはそういう力があるということを実感できて、ここ数日ずっと嬉しい気持ちでふわふわしている。戸塚くん好きだ!寝よ。

舞台『BACKBEAT』に向けての自習 ―スチュアート・サトクリフについて

わーい!BACKBEAT西宮公演初日おめでとうございま~す!東京公演序盤にみて以来BACKBEATのことしか考えられなくなった人が悶々としながらスチュについて調べていたときのメモです。私がおさえときたい話しか書いてないので悪しからず…。

 

 

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スーパー顔がいい。

 

スチュアートは1940年にスコットランドエジンバラに生まれ、3歳の時にリバプールに越してくる。5人家族で、美術教師の母と船のエンジニアの父、あと妹が二人いる。父親は航海で長く家を空けることもよくあった。

16歳でリバプール・カレッジ・オブ・アートに入学。開校以来の才能の持ち主といわれ、学校の玄関ホールにはスチュの描いた絵画が飾ってあったりした。コンクールで得た賞金で画材を買っていたとピート弟がいってたのでメチャクチャ優秀な画学生だったっぽい。

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最初のほうはすごい19世紀みたいな絵描いてる。

 

翌年の9月にジョンが同美術学校に入学。ジョンは入学早々授業サボリまくり作品破天荒すぎで学校の成績は最低だった。この頃にはクオリーメンというバンドをやっていて、翌月にはポールが加入する。

「マージー・ビート」の編集者だったビル・ハリーの紹介でジョンとスチュは知り合う。美術学校の優等生のスチュと劣等生のジョン。正反対の二人だったけど、二人はとにかく学校内で目立っていて、それから信じられないくらい気があった。丸一日一緒に過ごすこともあったし、一時はフラットで共同生活してたりする。仲がよすぎて同性愛の噂が流れたりもした。*1

ジョンはスチュのアートの才能に惹かれ、スチュはジョンの音楽的な才能やロックな姿勢に憧れていた。共同生活を始めた頃、スチュはウォーカー・アート・ギャラリー(リバプールにあるめちゃでかい美術館)で開催されたジョン・ムーアズの展覧会に作品を出品する。出品作品の「サマー・ペインティング」は主催者が50ポンドで購入した。

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サマー・ペインティング、たぶんこの絵(画像は映画のBACKBEAT

1960年当時は固定相場制で1ポンド1080円、消費者物価指数が5分の1とかだから日本円で換算すると結構な金額になる。学生の絵にこの額はすごい、マジで。スチュはジョンに薦められ、その金を使ってベースを購入し、ジョンとポールとジョージのバンド「クオリーメン」に加入する。なんでやねん。

 

f:id:koshihikari2000:20190612062340j:plainスチュちっちゃい。

 

ピートを加え、バンド名を「ビートルズ」に改名し、BACKBEATのメイン舞台となるハンブルク巡業へ向かう。カイザーケラーでアストリッドと出会い二か月で婚約する。早ぇ~~!!!


ハンブルクで夜通し演奏しまくるうちに皆技術も向上していったけど、スチュのベースは下手なままだった。ジョンにとっては演奏よりもスチュの存在が大事だったけど、ポールはバンドの実力をもっと高めたかったので、ポールとスチュはベースの演奏についてよく口論をした。*2


その年の冬、ジョージが深夜労働の年齢に達していないことがバレて法律違反で国外追放になる。このときはジョージだけ帰国させられたけど、あとから放火したり*3そもそも全員労働許可を申請してなかったりしたので全員国外追放になる。ムチャクチャやんけ。


国外追放をうけて皆リバプールに戻ったけどスチュだけはアストリッドの家に隠れてハンブルクに残っていた。リバプールビートルズはバンド活動をしていたけどスチュがいないので臨時のベーシストを雇い、そのうちポールがベースを担当するようになる。このへんでビートルズの人気が急上昇する。



そのあと皆から遅れてリバプールに帰ったスチュはちゃんと大学の修士課程を修了して教師になろうとするんだけど、大学に戻ると休学していたつもりが退学になっていた。スチュが学生会の役員をやっていた頃、ジョンの勧めで購入したアンプをバンドのツアーのときにもっていってそのまま返却しなかったのが原因っぽい。どんまい。


リバプールの美術学校には戻れなかったけど、そのときちょうどハンブルグの美術学校の客員教授をしていたエドゥアルド・パオロッティの目にとまり、ハンブルク・ステート・カレッジ・オブ・アートに奨学生として入学する。このあとビートルズは二度目のハンブルクツアーをやるけど、スチュは美術に専念してほとんどステージに立たなくなっていた。ビートルズをやめたあともアストリッドと一緒に毎晩のようにトップテン・クラブに観に行ったり写真をとったりして、ビートルズの活動を応援している。


この、ハンブルクの美術学校にいってからの作品が超~~~かっこいいんだなぁ。「もう一人のビートルズ展」の図録には油彩画からパオロッティがやっていたコラージュの技法を使用したドローイングやらが載っているけど共同制作で彫刻もやってたっぽい。充実してるなぁ~。昼は学校の絵を描き、家に帰っても絵を描き四六時中作品と向き合っていたスチュ。パオロッティはスチュについて「非常に感受性豊かで洞察力があった。決して休むことを知らない子だった。なにか死にものぐるい的なところがあって、恐ろしく自暴自棄なところもあった。あえて言えば、時代の申し子的存在だったかもしれない」と語っている。*4

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最初は鮮やかな色を使って描画していたけど、次第に暗い色を好むようになる。死ぬちょっと前くらいの頃には黒と灰色を中心に制作していて、アストリッドに「この絵が僕の求めている世界へ導いてくれる気がする」と語っている。

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ハンブルクの美術学校に入学した年の暮れにスチュは学校で倒れる。そのあともずっとひどい頭痛に悩まされて3月にもまたでっかい頭痛がきて倒れる。病院にもかかるけどなんの病気かわからない。そのまま容態が悪化してその翌月に亡くなってしまう。死因は右脳出血による大脳性麻痺。アストリッドも同居していたアストリッドの母親もスチュの病気がよくなると信じて懸命にサポートしていたけど、スチュは自分が死ぬことを予期していたのかなぁ…。

 

スチュが亡くなった翌日、ちょうどツアーのためにビートルズハンブルクにやってくる。不謹慎だけどすごいドラマチックな展開…。空港にきたアストリッドから昨日スチュが亡くなったことを知らされるビートルズ。ピート・ベスト・ストーリーでピートは「ジョンは感情をみせない男だけど、その日だけは違ってた。泣き崩れるのを初めてみたよ。」と話している。アストリッドの本で空港で皆が泣いている中ジョンだけは泣かなかったと書いてあったので、ほんと人によって受け取り方違うんだろうな。スチュの遺体はリバプールに運ばれて地元で葬式をするけど、ビートルズはツアーがあるから帰れなくて誰も葬式には参列できなかった。

スチュの死を知ったあとのステージについて、クラウスは「辛い気持ちが伝わってきた。」と、死後数日のライブについてはとにかく異常なあり様だったと語っている。

 

舞台では死ぬ直前にビートルズのデビューレコードを手にしているけど、実際にデビューしたのはスチュの死から半年後だった。デビューシングル「ラブ・ミー・ドゥ」でジョンが奏でるハーモニカはスチュへの哀悼の意味が込められている。

 

 

 

こんなもんかなぁ。

最初にみたときはビートルズのこともスチュアートのこともアストリッドのことも何も知らずにみたけどこの2週間で超部分的な知識を得たので次みるときが楽しみ!!

舞台「BACKBEAT」、6/12~6/15の兵庫公演、6/19の愛知公演どちらも当日券がでるっぽいのでお時間ある方は是非~~!!!詳細→舞台「BACKBEAT(バックビート)」公式サイト

 

 

 あと自習に使った本は以下の感じです。BACKBEAT関連の本はザ・ビートルズ・クラブの皆さんが関わられているのですが、どれも熱量が半端なくてよかった。

・舞台「BACKBEAT」のパンフレット

ページ数少ないけどスチュのベースプレイに関する都市伝説とか、ハンブルクでのビートルズの話とか用語集とか舞台をみるときに知っときたいこと・舞台をみたあとに知りたいことがしっかり盛り込まれていて神

・映画「BACKBEAT」のパンフレット

薄いけど文字がメチャクチャ多い。劇中のシーンを一つ一つとりあげてこのシーンはこういう事実に基づいているとかこういうシーンだけどこういう事実はないとか細かく解説してあって神

・「もうひとりのビートルズ展」展覧会図録

美術に関するスチュアートの話が書いてある。テキストがスチュ中心なのでスチュ担は読むの楽しい。スチュの作品はもちろん、アストリッドが撮った写真も載っている。書簡とかもあるよ。神

・アストリット・キルヒヘア ビートルズが愛した女

アストリットのインタビューから作った本。映画や舞台のもとになったエピソードは大体ここに書いてある。写真ものってて、浜辺で遊んでるジョンとスチュの写真がドチャクソかわいい。神

ビートルズ誕生秘話 ピート・ベスト・ストーリー

ピートのドキュメンタリー。舞台BACKBEATで描かれてる期間=ピートがビートルズに在籍した期間なので当時の感覚とか音楽を追えて面白い。ピートのお母さんすげえ。神

 

*1:アストリッドの本にこのへんの心境についてジョンが話したことが少し書いてあるけど「BACKBEAT……BACKBEAT~~~~~~~~~!!!!」という感じの巨大感情がしたためられているのでぜひ読んでください。BACKBEATの補完ならアストリッドの本が一番最適だと思う。元になるエピソードがほとんど書かれてるので。分厚くて高いので図書館とかにあるといいな…。

*2:ポールがスチュのベースアンプのコードを抜いたりしたこともあるとか、演奏中にスチュがベースをおいてポールに殴りかかったこともあったと言われたりしている。

*3:部屋が暗かったので明るくしようとして火をつけたら騒がれて放火ということになった

*4:「もう一人のビートルズ展」の図録より。この図録、見ごたえも読みごたえもあるのでぜひ手に入れてほしい…。BACKBEATのサブテキストです